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HOTひといき

患者さんの声

2010.6.2

手術をお待ちになっている患者さんにご提案です

わたくしは、首都圏在住の会社員です。昨年11月に母が卵巣がんにかかり、それからというもの、がんに関する本やサイトを見て、いろいろ勉強しております。母のがんを知らされてとてもショックを受けましたが、それと同時に手術でメスを入れる前の母の身体を残しておきたい!と思いました。それは、母のお腹を見せてもらったとき、卵巣が腫れてお腹が大きくなっている・・・つまりそれは悪の根源であるのにもかかわらず、その緩やかな曲線が妊娠初期のように「美しい」と感じたからなのです。

私は母に「ヌードを撮ってもらおうよ」と誘ってみました。最初は恥ずかしいのもあって母は拒否していたのですが、私が美しいと感じたこと、きれいな身体を残しておきたいこと、病巣も含めてお母さん自身なのだから全てを認めてあげたい、ということを語ると、母も撮る事に賛成してくれました。

そこで、ある写真家の方に撮影して頂いたのですが、実は良い写真を残せただけではなくて、自分が主役となって美しく撮ってもらうということを経験したからなのか、撮影後、母はとてもすっきりして良い顔になったのです。ずっとがんのことを考えて暗かったのが、生き生きした表情にかわりました。そして、「勇気を持って撮影もできたんだから手術も頑張ってくる!」と元気に手術に挑みました。なんだか撮影すると勇気も湧いてくるようなのです。入院中もずっと自分の写真をお守りがわりに持っていました。幸い今では治療も終了し、元気に暮らしています。

そんな話を撮って頂いた写真家さんに伝えましたところ、そのように写真撮影をしたあと元気が出る方はたくさんいるとおっしゃっていました。実際、がん患者さんからの撮影依頼は増えているようです。特に、乳がんの患者さんは多いらしく、手術前にきれいな乳房を残しておきたい!とヌードを撮りに来られ、ほとんどの方は撮影後、明るくなり、勇気を持って手術に挑めると聞きました。その写真家さんは、入院中枕元へ置いてお守りにしておけるように、小さな写真をサービスでプレゼントしてくれるそうです。

最近はフォトセラピーという言葉もちらほら出てきました。こういった手術前のヌード撮影をすることによって精神的なケア・安心効果がかなり得られるようです。がんの患者さんが元気になれるこのような方法ががあるということを、ぜひ多くの方に知っていただければと、この原稿を書きました。母のように救われる方がひとりでも増えればとの思いです。

最後に母を撮影してくれた写真家さんを紹介いたします。
橋本タカキさん という方で、写真は世界3位の実力のある方です。ですが、物腰がやわらかく本当に穏やかで優しく、がん患者さん達の撮影にも向いている方だと思います。実際今までに乳がんの患者さんをたくさん撮影した経験をお持ちです。病気に理解のない方だとかえって撮影時に傷つく可能性もありますから、誰に撮ってもらうかというのは重要なポイントですが、この方なら理解があるので安心してお願いすることができると思いました。

橋本タカキさんのホームページをお知らせしておきます。メールなり電話なりで直接お話を伺うこともできます。

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