医語よろしく
2008年1月〜
2008.2.25
がんばれ「乳がん検診」 その2
乳がん検診受診率目標達成困難、欧米と格差
経済協力開発機構(OECD)が、昨年夏に公表した世界各国のマンモグラフィによる乳がん検診受診率は、日本が4.1%、欧米では60〜80%であった。恥ずかしいくらいに低くて、なさけない。一方、子宮がん検診は23%であるが、欧米各国はこれも70%前後、世界中の多くの国の受診率には到底及ばないものの、乳がん検診に比べればまだまし。
この乳がん検診受診率の低さはいったいどこに原因があるのだろう。

・マンモグラフィの台数(検診車含め)が少ない
・予算不足のため受診人数を制限
・検査費用の個人負担がある(欧米の多くは無料)
・検診の実施義務なし(欧米の一部の国では検診の実施義務を法律で規定)
・2年に一度の検診間隔
・ ・・・・
思いついたものをざっとあげてみたが、実はもっと大きな理由があり、最も根本的なことが抜けていそうである。つまり、受診者・・いや受診者は違う、(なぜなら受診者は受診しようと思う意志をもっているわけだから・・)
受診しない「検診対象者」の意識・・・それに加えて、検診事業を企てる自治体などの担当者が問題なのだろう。言い換えれば「乳がんは人ごと」の風潮が未だに根強く残っているのではないか・・

今年のクリニックの検診受診者の特徴は
・有名人が乳がんになったことがメデイアで報道され心配になってきた
・自分の周りの知人が乳がんになったので来た
・30歳代、時に20歳代の受診者が増加した

受診の動機付けには、メデイアの報道もあるだろうし、ピンクリボン活動や、広告機構などのアナウンスも一役も二役も買っている。もちろんこれからも継続して、乳がんに対する啓発、検診受診を呼びかけなくてはならない。乳がんが人ごとではない・・と思う受診者が少しずつでも増えているのは間違いない。特に最近の若い人が検診に関心を持ってくれていることが何より喜ばしいことである。

先の医語よろしくでも書いたが、学校教育中に乳房自己触診を指導してくれれば若いうちからの乳がん検診が当たり前になり、受診率は向上するし、ひいては乳がんを手遅れにしてしまう人も減少するのではなかろうか・・

しかしね・・・若いうちから興味を持ってもらうったって、こういうやり方はどうもお奨め出来ないし許せない・・どんなやり方か?・・その話は次号に続く・・


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