医語よろしく
2007年1月〜
2007.11.3
○○の秋、満喫中・・・part3
学問の秋:
いよいよ本題の「学問」の話をしよう・・・ったって、別にノーベル賞をいただけるような高尚な話題を云々したいわけではなくて、単に勉強嫌いがたまたま秋の学会シーズンに、自分の演題発表と共同演者としてのお手伝いをすることになったので、せっかくだからそれをお披露目しておきたい・・・と思っただけの話。

まずは乳癌学会の関東地方会の話。年に一回、関東甲信越地方の乳がん診療に携わる医療関係者が大宮に集まって勉強をする。今月の半ばの土曜日、その学会で川上診療所の看護師さんが、ハーセプチンの短時間投与の経験例を話す。ハーセプチンは今や乳がん治療薬として必須の薬剤になったが、日本の添付文書では、薬は90分で点滴しなさい・・とある一方で、欧米EUでは同じ薬を30分で投与させている。川上診療所では、ハーセプチンが健康保険の適応になってからずっと(もう5年以上)、欧米式に30分以内で点滴しているが、なにも重大な副作用は発現しておらず安心して投与できている。今後ますますハーセプチンの外来点滴をする患者さんが増えることは間違いないので、短い時間で点滴が終了すれば、患者さんにはとても好都合であろう・・・という趣旨の発表である。

この発表は、どこの大病院も抱えている外来点滴患者さんによる外来化学療法の飽和状態を、少しでも緩和するための有益な情報になりうるため、ちょいと気を抜いて話せるような代物ではない。さらにこの発表をする看護師さんは、この手の学会発表は初めての経験で、いわゆる学会デビュー戦・・それをサポートする人間としても、若き優秀な看護師さんが無事育ち始めるかどうかの大きな使命を担っているわけで、これまた他人事ではすまされない。

次に自分の発表の演題。
日本臨床薬理学会という学会は主に薬理学関連の学者さんや製薬メーカーのスタッフが参加する薬関連の勉強の場であり、今年度はこの月末に宇都宮で開催される。現在ブレストサービス社は主に抗癌剤メーカーとの間でメデイカルアドバイザーとしておつきあいをさせていただいているが、その仕事の中身の多くは製薬メーカーのスタッフ教育である。その「メーカースタッフ教育の新しいやり方」を今回の学会発表でお披露目する予定にしている。

どんな教育法かというのは詳細は別稿に譲るとして、要点だけ言えば、製薬メーカーのスタッフが対ドクターのコミュニケーションの取り方を実地訓練する方法・・なのである。これを学会発表することで、ひょっとしたら別の製薬メーカーが、「うちでもそのスタッフ教育法を取り入れたい」と、申し出てくれればよいと考えているわけで、学会発表の名を借りた、ブレストサービス社の会社広告、「宣伝」をしに行くのである。

学問の秋・・今回の乳癌学会関東地方会は帝京大学市原病院の鈴木先生が会長を務める。千葉県が主催するのだから、当然千葉からは多くの人間が手伝いに行く。鈴木先生からは、千葉県が主催する会なのに、運営上、私が何の仕事もしないのはよろしくない・・と、あるセッションの座長まで仰せつかってしまった。今回の学会参加は、ゆめゆめ大宮で仲間たちと騒ぎに行くためではなく、優秀な看護師さんの学会デビューを手伝うことが主たる目的である。さらに、宇都宮の臨床薬理学会はブレストサービス社の事業拡大のための、大事な使命を果たしに行くのである。もしうまい餃子をつまんでいたとしても、それはビジネスチャンスを広げるための大事なミーテイングの一環であることを承知しておいてもらいたい。


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