医語よろしく
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■2007年1月〜
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2007.4.28
どのくらい診てるんだろう
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ブレストサービス社の仕事はおかげさまで順調であるが、会社の主たる商売相手である製薬企業の活動が、3ヶ月単位の四半期(Quarter)毎に行われていることが多いので、私の会社の仕事もそれに応じて、やったら忙しい時とそうでもない時と波がある。しかし会社の仕事が一段落していても、その分お医者さんとしての診療に時間を割いているわけで、けっしてヒマこいているのではないことはご理解いただきたい。
現在は平均すると、会社の仕事の時間と患者さんを診る診療時間が、ちょうど半々くらいなのである(実は収入もちょうど半々)が、いったいどのくらいの数の患者さんを診ているのかと、ちょっと興味があったので自分の診療状況を調べてみることにした。
検診センターでの診療日は、多い時で週3日、少ない時には週1日であるが、その内容は、乳がんかどうかの精密検査の診療と、マンモグラフィー検診車が撮影してきたフィルムの読影である。検診センターの月々の給与明細には、診察した患者さんの数とマンモグラフィの読影件数を記載してくれてあるので、それを元に去年の私の診療状況を割り出してみた。
H18年検診センター乳腺科外来での診療実績
診察した受診者(患者さん)の数:3273名
読影したマンモグラフィ件数 :24290件
これに、千葉市内の二つのクリニックでの外来診療分が加わるが、こちらは検診の患者さんにマンモグラフィの読影も併さり、プラス乳がんの治療中の患者さんの診療ということになるが、これは実は正確な人数を把握できていないのでアバウトに計算するしかない。一週間に約60名くらいの患者さん(プラス検診受診者)を診るとして概算すると、年間約50週で3000名を診察していることになる。
(お断りしておくが、私は本来乳腺外科医であるが、最近はほとんど手術をしていない。しないというよりしているヒマがない。のである、したがって昨年度の年間手術件数はほぼゼロ・・・)
上記検診センターでの業務量と会わせれば、乳腺専門医としての1年間の仕事量は
診察した患者さん、検診受診者 : 6000名以上
読影したマンモグラフィ件数 : 25000件以上
市中の大病院や大学・がんセンタークラスのいわゆる臨床病院の先生方が診ているのは治療を要する患者さんがメインなので、単純に数を比較するわけにはいかないが、まあ検診の患者さんが多いとはいえこれだけの受診者・患者さんを診ていれば、乳腺専門医としては十分仕事をしていると言ってもらえるはずだ。自慢になる(?)がこれだけのマンモグラフィの読影件数をこなす医師は、おそらく千葉県内でもそういないだろう。ひょっとしたら数だけならナンバーワン?
しかし、会社の仕事がどんなに増えて忙しくなろうが、いかにスタッフが増えて都内にオフィスを構えるほど大きくなろうが(・・そんなでかい会社になれば言うことなしであるが・・)、外来の診療をやめるつもりはぜったいにない。患者さんとの関わり合いをやめてしまったら、会社の幹である{医療情報提供}が上面だけになってしまうからである。まあ、いつまでこの患者さんの数をこなし、大量のマンモグラフィの読影が続けられるかわからないが、今しばらく楽しくお医者さんをやらせてもらうことにしますよ。
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