医語よろしく
2007年1月〜
2007.4.3
 Face to Face その2
前回は「ロールプレイ」というコミュニケーションスキルアップのトレーニング法について書いたが、手間ひま掛けて、独り一人を教育することが、いかに重要でかつ大変であるか・・このFace to Faceのトレーニングは、「ものを売る」商売だけに必要なことではない。

ある、高名ながんセンターの先生が、ぽろっと、患者さん達の前で漏らしたことがあるらしい・・
「同じような患者さん相手に、毎日毎日いつも同じ話を繰り返すのも疲れますよ・・・もう、全部テープに吹き込んで、患者さんが来たら、ポンってスイッチ押して、勝手に話が流れるように出来ればどんなに楽だろう・・」
おやおや、そんなえらい先生が、そんな発言していいのかい?

患者さんは
私の主治医から
私に直接
私のために
私にわかる言葉で
私の目を見て
話をして欲しいと思っているはずである。

さすがに、テープに録音した説明で診察をすましてしまうお医者さんは現実にはいないであろうが、患者さんの顔を見ない、一方的にしゃべりまくる、など、けっしてほめられない患者さんとのやりとりの仕方は珍しくはなさそうである。

診察室での患者さんとのコミュニケーションスキルを磨くことは、医学教育や医師の生涯教育としても必要なことだろう。少なくとも私が知る限り、医学部でこの類の教育カリキュラムがあるとは聞いたことがないし、研修医の段階でもこの手のトレーニングを義務付けているとも聞いたことはない。折しも新年度が始まって、医学部を卒業したばかりの新しい医師達が患者さん相手に医療活動を始める。学生時代、研修医の時代に、もしこういうFace to Faceのバーチャル診察室のトレーニングが出来たら、きっとためになるだろうに。

今度、現役のお医者さん相手にロールプレイをしてみたらどうなるかなあ。「あなた、患者さんとのコミュニケーションの仕方を、もう一度勉強しなおした方が良いよ」っていうお医者さんが、ごろごろ居そうな気がする。


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