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セカンドオピニオンの薦め その1
読売新聞 2005年12月11日 日曜日
読売新聞 YOMIURI ONLINE 記事はこちらへ・・
「病院の実力・乳がん」(今月4日付朝刊)では、読売新聞が今年10月に行ったアンケート結果をもとに、手術に関連するデータを掲載した。今回は、重要性が高まる薬物療法に関するデータや、別の医師の意見を聞く「セカンドオピニオン専用窓口」を紹介する。掲載施設は紙面の制約上、前回と同様、2004年に60件以上の乳がん手術を実施した施設で、(ここから、飛んでください、飛び先は、左のリストのところの本文です)都道府県ごとに手術件数が多い順に並べた。各施設の総合力を知る一助にして欲しい。
★腫瘍内科医の出番も
かつての乳がん治療は、手術や放射線といった局所治療が第一で、全身に作用する抗がん剤やホルモン剤を使う薬物療法は補助的な役割だった。だが今は違う。手術で目に見えるがん細胞を切除後、再発・転移を予防するため、薬物治療の重要性が増している。また、再発・転移後は、薬物療法が柱になる。
薬剤や投与法に関する最新の情報に基づき、一人ひとりに適した選択や、副作用への適切な対処の能力が問われる。
調査では、今年9月中の抗がん剤治療について、週あたりの平均治療件数を聞いた。数が多い施設は、副作用への対処などの経験が豊富と考えられる。一覧を見ると、意外なことに、手術件数と抗がん剤の治療件数が、必ずしも相関していないことがわかる。
抗がん剤治療が中心になる再発・転移患者を他院からも積極的に受け入れる施設は多くなる。逆に手術後の薬物療法は提携施設に任せるといった医療機関もあり、治療方針の違いも差に表れているようだ。
人員体制も施設により差がある。薬物療法に精通する外科医も少なくないが、抗がん剤治療を専門に担う腫瘍内科医がかかわる施設も増えている。調剤や副作用のチェックをする抗がん剤治療専門の薬剤師の有無と合わせて示した。
★セカンドオピニオン
闘病中、選択に迷ったり、疑問を感じたりすることは付き物だ。乳がんの情報提供を行う「ブレストサービス」代表の乳腺専門医宮内充さんは、「主治医に遠慮せず、自分に、より適した治療を見つける手段としてセカンドオピニオンを活用して下さい」とアドバイスする。
一覧表では、セカンドオピニオン専用窓口のある施設について費用の扱いを示した。ただし、専用窓口がなくても、通常の診療の中で応じている施設もある。受診前に費用や必要な書類(検査結果や紹介状など)を確かめて欲しい。また、乳房温存療法に欠かせない手術後の放射線照射設備の有無も載せた。
(中島久美子)
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