医語よろしく
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■2004年7月〜12月
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2004.8.31
終末期患者の話を聞くのも医師の仕事・・
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医師はしばしば、医学的にはすべてを尽くしたガンの終末期患者に対すると、もう自分としては患者に何もできないと感じる。しかし患者は何もしてもらえなくても、医師に会えば心が安らぐと、なおも毎週、診察してもらいにきたがる。
最近の米医学界では、医師としてはもう手の打ちようのない終末期患者の話を聞くのも、医師の大事な仕事だという考えから、「終末期医療」に関するカリキュラムを設ける医科大学がある。カリフォルニア大学サンフランシスコ校もその一つで、以前はそういった講義も1、2時間どまりだったが、今はカリキュラムに10時間以上を割いている。
講義では、終末期患者だけでなく、その家族に対する対応や、決定的に悪い知らせをどのようにして患者や家族に告げるかといった問題の討議もある。その基本として、死は平和で、威厳あるものでありうるという考えがある。
医師は従来、困難な問題は避けてとおりたがる傾向があったが、患者は病気や、近づく死についても話したがる。はっきりしたほうが経済的にも感情的にも、よりよく心構えができるということもある。しかし、そういった話題の扱い方には思いやりも必要で、それを学ぶのは簡単ではない。
医師はいつでも冷静でなくてはならないという考えがあるが、最近の若い医師は、自分が泣きたければ泣くのもいいと考える。
こういう微妙な問題についても、医師はよく人の話しを聞くことで、学ぶことができる。医師は患者に対して、あらゆる手段を尽くして、もう医学的にできることがなくなっても、なお患者に寄り添うことが可能なことは学べるというのだ。
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