医語よろしく
2003年1月〜4月
2003.2.18
 医学生に「対話」を教育・・・
朝日新聞 2003年1月16日 朝刊より・・

診察室に入ると緊張して自分の症状を十分に説明できなかったり、医師の態度や言動が不快で話す気がなくなったりしたことはありませんか。こうしたことをなくそうと、大学の医学部では学生に患者とのコミュニケーションを教え、「話せる医師」を育てる動きが広まっています。

1年生、外来で付き添い
「あいさつ一言で信頼感」


「学生が医師の色に染まる前に、患者やその家族の視点から病院を見るチャンスを与えたい」。順天堂大医学部は、99年から、1年生を対象に外来患者に付き添う実習を始めた。
 堂園佳香さん(22)は、糖尿病で急激に視力が落ちた40歳代の男性に付き添った。眼科と内科をまわり、午前9時から午後5時までかかった。9割は待ち時間だった。
 「以前から、医者に食事に注意しなさいとか言われてたけど・・・」。そんな言葉を男性から聞きながら、患者が診察室に入る前につらく不安な時間を過ごしていることを実感した。
 「診察前に、例えば『お待ちになったでしょ』と一言かけることで、患者さんがほっとし、医師への信頼感が増すのではないかと思いました」と堂園さんは話す。
 実習を企画した同大の月澤美代子講師によると、学生は、患者から感謝されると「何も知らない自分でも役に立てた」と感激する一方、医師に対しては「対話の際に目を見てない」など厳しい指摘が目立つという。
 同大の金子一成講師(小児科)は、5年生の臨床実習で、コミュニケーションの基本を教える。内容は具体的で、例えば「患者を呼び込むときは、ドアを開けて声を出し、肉声で行う」「患者と話すときは、足は組まない。いすの背もたれに背中をつけない」「病院の中では、ハイヒールなど足音が響く靴ははかない。香水はつけない」といった具合だ。
 「肉声はマイクより患者をリラックスさせる。足を組んだり背中をつけたりしないのは、一生懸命に話を聞く姿勢を見せるため。ハイヒールや香水は多くの患者の気分を害する。茶髪にピアスも患者を身構えさせることが多い」と金子さんは言う。「問診をきちんと行い十分な情報が聞ければ、8割方、病名は絞り込める。でも、患者から外見を含め人間性を疑われたら、とれるはずの情報もとれない」

これまた全く同感。僕ががんセンター勤務中、患者さんを診察室にお呼びするときマイクを使わず、自分で扉を開けて呼んだこと、と、患者さんと同じ背もたれのない丸椅子に座って、診察していたことを、患者さん達覚えていてくれたかなあ。この記事を読んで、うれしくなりました。

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