医語よろしく
2003年1月〜4月
2003.1.15
 発がん物質に追加・・
朝日新聞 2002年12月12日 夕刊より、

米厚生省は11日、発がん物質に関する2年に1度の報告書のなかで更年期障害の治療や避妊用ピルに使われている女性ホルモン(エストロゲン)など16種類の物質を、新たに発がん物質リストに加えた。
 エストロゲンについては「更年期障害でホルモン補充療法を受けると、子宮内膜がんや乳がんのリスクが高まるとの疫学データ−があった」と指摘。

米国政府からのこの発がん物質情報は結構権威がある情報で、多くの国々でこれを参考に、国民の健康管理を計画する源になるものです。特に更年期症状改善のために使われる女性ホルモン剤に関しては、去年からずいぶん話題になりましたが、いよいよ「発がん物質」とまで言われるようになってしまったか・・・と。

しかし、みなさまお考え違えしないようにしてください。世の中にごまんとある(五万どころじゃないですが)多くの化学物質が、すべで発がんとの因果関係がわかっている訳でなく、こうして疫学的臨床試験の結果からこのような指定を受けた「エストロゲン」などはきわめて特殊な例です。また、エストロゲンそのものが、いかなる環境においても乳がんのリスクをあげるというものでなく、ある特殊な使い方をしたときに発がんの引き金になる可能性が少しだけ高くなる・・・というだけの話です。(詳しくは9月13日分記事の「ホルモン充填療法はあぶない?!?」をご覧ください。

実際の更年期症状緩和剤として、十分な効力のあるクスリが、こうしていとも簡単に「発がん物質」としてリストアップされることに、ある意味ではとても違和感を感じますが、ま・・情報としては必要なんでしょう、これも。みなさんはよく勉強されてますから、こんな情報、右の耳から左の耳に聞き流しておきましょうね・・・それにしてもプンプン!

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