”医学生に言葉遣いの講義”を読んで・・
はっきり申し上げて、言葉遣いの講義を受けたら、心遣いも上達するのでしょうか(ちょっと、はっきり言いすぎ?かしら)確かに横柄な口の利き方や、その場にふさわしくない言葉遣いなどは改善されるかもしれません。また、世間話や柔らかな物腰などのハウツウは、きっと実践では役立つことも多いでしょう。
でも、今世間で問われるているものは、お医者様の言葉遣いなのでしょうか?私は、お一人お一人の持っている人間性、心遣いについてだと思っています。あのT女子医大でも『一流ホテルによる接客マナーの訓練』の記事が掲載されていましたが、何だかピントがずれているように感じるのは、私だけでしょうか。患者って「お客様」とは違うでしょ。(またまた言いすぎ?)
私は自分を診察してくださるお医者様が、例えぶっきらぼうでも強面でもそれほど気にならないと思います。そのお医者様の瞳を通して、真剣で暖かなハートが確かに見えさえすれば・・・初診や短い診察時間でそれが果たして見えるものだろうか。とも思いますが、不思議と患者の感覚は鋭いものです。自分の病を診てもらいたい。という一途な思いがきっとそうさせるのでしょうね。
私がお医者様に求めるもの・・・
病を通して患者自身を見つめてくれること。
患者の言葉に熱心に耳を傾けてくれること。答えてくれること。
患者に、病に負けない気力を持たせてくれること。
そして、もちろん腕が良いこと。おまけに優しくてステキなこと??
(そう、とても身近に、そんなお医者様がいらしたような。。。)
でも、少し前に、TVで米シカゴ医療センター(だったと思う)で実習を積む、研修医の報道番組を見た時のこと。日米のあまりの違いに、ただただ驚かされましたが、その中で特に印象に残ったことがありました。それは、米国には「患者が、優秀なドクターを育てる」という格言?があるということ。
この言葉は私に、お医者様だけに何もかも求めがちだった、自分の心を見つめる絶好の機会を与えてくれました。患者自身が目覚めなければならないることが、まだまだたくさんあると言うことを・・・・・
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